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浅見晃司展

会期:2023/11/11〜11/23


熊野、松風、米の飯と言われるいづれも美女をシテとする、三番目ものの代表曲であるが、観世流の覚書によると、使用の面は若女、深井又ハ小面とある。
深井と言えば四番目ものクルイの面の感があり、小面とは歳の差二、三十年はあろうか。桃山後期に若女が創作される以前は、若さ故の美しさよりも人生の深みを感じさせる面が重用されていた事は、自ずと創成期の猿楽の表現を垣間見ることになるのでなかろうか?
Mozartのピアノソナタをグランドピアノか、ワルターのフォルテピアノで弾くかの如きか。
生成り(なまなり)については又後日。
AIによらない。作者拝